経済団体等と行政(京都府・京都市・京都労働局)が連携し、企業における女性活躍推進を支援しています。
・長期連休制度(8連休3回)、リフレッシュ休暇(土日含む5連休)、アニバーサリー休暇を創設
・全員参加のランチで改善提案等を共有
・管理職を対象に部下とのコミュニケーションに関する研修を実施
かつて離職者が続き、社員のうちで中間層が不足してしまう時期がありました。若手は、ベテランとのギャップが明らかなため、どんなにがんばっても「あのレベルまで行くにはどれくらいかかるのか」と不安を持つような状況でした。新卒も取りにくいこともあり、社員が将来に希望を持って働いてもらうにはどうしたら良いか検討をすることになりました。
経営理念から練り直し、社員の教育を積極的に行い、福利厚生も見直して自由に連休をとれるようにしたり、家族で参加できるレクレーションを取り入れ、社内の組織改革や評価制度の見直しも行いました。 ワークライフバランス推進はそんな中、女性でも働きやすい環境を作るために取組みました。
工場内の塗装設備を改修し、女性が嫌がる、溶剤などの臭いが残らないようにしました(京都府の補助金を利用)。
年間休日108日の中で、長期連休をとれる制度(8 連休3回)、土日含めて5連休をとれる制度(リフレッシュ休暇)、アニバーサリー休暇を取入れました。土日含めて5連休をとれる制度は、社員がじゃんけんで予約順番を決めて取得しています。 出勤のある土曜日のランチを全員で取っています。その際、改善提案等を人前で話す機会も作っています。
7月~10月には京都府女性活躍・WLB推進事業のサポートにより、社員のヒアリングと評価制度の効果を高めるための部下とのコミュニケーションについて管理職層の研修を行い、管理職ミーティング(カエル会議)の手法を学び実践しています。
※写真は、京都府女性活躍 WLB 支援事業で、部下とのコミュニケーションを考えるワークを実施したときの様子
今まで全く違う業種で働いていた方が転職して入社するなど、多様な人財が入社することで良い雰囲気ができてきました。会社に見学に来られる方が、業種柄、汚い作業場を想像されていたのか、思ったよりキレイ、とおっしゃるまでになりました。
大きな声で叱ることが減り、風通しのよい職場環境ができつつあります。
残業が減り、休暇が増えたことで、若い社員は、家族で過ごす時間ができた、と喜んでいます。
リフレッシュ休暇の制度を実施するに当たり、部署を超えた応援体制づくりを行わなければならず、多能工化を進めることに苦労しました。しかしこの多能工化をきっかけに本年度より年間休日を118日に増やし、年間のほとんどの土曜日を休日としただけでなく祝日の休日化も2日実施します。部署を超えた応援体制の確立は、休日を増やしただけでなく更に全体の残業時間の削減や残業時間の格差も抑制することができてきています。
それでも、まだコミュニケーション不足によるエラーや不具合品の連発によってグループの士気が下がることがあり、これを解消する策としてインカムを導入しました。現在社員の20名ほどがインカムによって都度情報を共有し、コミュニケーション不足によるエラーは激減しています。インカムはあえて全部署チャンネルを同一にし、他部署の情報も共有することにより、GOOD ポイント発信の場となりつつあります。
※写真は家族で参加できるレクレーションを実施した時の様子。塗装にチャレンジしています!
当社のような製造業、特に汚れる、重いなど女性が敬遠する業種であることは変わりないのですが、女性が働き易い職場にするための改善は、結果的に社内全体の効率改善や生産性改善につながっていると思います。
小さな言葉を拾い集めていくと大きな改善や改革ができていきます。男女問わず意見・提案をできる会社、仕事にやりがいを持てる会社、家族が仕事を応援してくれる会社を目指して活動しています。