経済団体等と行政(京都府・京都市・京都労働局)が連携し、企業における女性活躍推進を支援しています。
・全社員対象にワーク・ライフ・バランス研修を実施
・「ノー残業デー」を創設し、月1回から週1回に拡大
・リフレッシュ休暇(年5日の計画的有給取得)を創設
以前より産休育休を取得後、多くの女性が復帰するのですが、時間的にサポートする仕組みがありませんでした。そんな中、様々なところでダイバ ーシティ、女性活躍という言葉を聞くようになり、平成27年6月の京都府ワーク・ライフ・バランス推進企業宣言をきっかけにワークライフバランスを意識するようになりました。また、弊社代表より女性の活躍について検討するよう指示があったこともきっかけとなっております。
平成27年 6 月に京都府のワーク・ライフ・バランス推進企業宣言をきっかけに、11月にワーク・ライフ・バランス推進企業フェアに参加しました。社員のワークライフバランスへの認識を深めるため、平成28年10月に京都市「真のワーク・ライフ・バランス」推進企業支援助成金を活用し、計4回にわたり全社員対象にワークライフバランス研修を行いました。この研修で、印象に残っている言葉
『同じことを繰り返し続けているのに 異なる結果を求めることは狂気の沙汰』 アインシュタイン
同年に社内でワークライフバランスのプロジェクトを立ち上げ、自社での取組について検討を開始しました。
最初の取組は年間休日を増やし、月1回のノー残業デーと年5日計画的に有給休暇を取得するリフレッシュ休暇制度を設け、四半期ごとに有休取得日を提出することとしました。平成29年には京都府事業「建設業のための働き方改革」セミナーに参加し、建設業や不動産業でのワークライフバランスについて学ぶ機会もありました。
また、京都府女性活躍応援マネージャーにご協力いただき、「女性活躍推進法」と「次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画」も提出しております。 同年、近畿経済産業局主催の実践型課題解決型プロジェクト『Ai-SPEC』にも参加させていただきました。同志社大学政策学部の学生さんが弊社の担当となり、「女性活躍について」を課題として提案し、何度かの取材や社員に対してのアンケートにより「女性きらきらプロジェクト」というテーマで発表されました。 この時に「えるぼし」マーク取得を提案して頂き2021年には取得を目指しております。
10月には京都府より「京都モデル」ワーク・ライフ・バランス認証企業を取得してはとのお話を頂きました。企業としてまだまだ足りないところが沢山あるのでと、一旦、お断りしたのですが「さらに前に進む一歩としての認証を」とお話しいただき、平成30年1月に「京都モデル」ワーク・ライフ・バランス認証企業を頂く事となりました。認証取得したことを全社に発信し、現在は社員の名刺に認証企業のロゴを入れております。
さらに、取組2年目の節目として、京都府「働きやすい環境支援事業」を活用し、女性活躍応援マネージャーに「一年間の振り返りと次年度に向けての取組目標設定のための研修」をしていただきました。そのことで、自分たちの取組による進捗や変化の手ごたえを少しずつ感じられたと思います。平成30年は「より短い時間でより高い付加価値を生む」を基本戦略とし会社組織として効率化を図り時間短縮の実現を目指しました。
各個人が仕事に向き合う中で、ものごとの優先順位を考えるようになったなど、少しずつ前進していることを感じます。 また上半期はノー残業デーを月2回、下半期から毎週1回のノー残業デーを実施しております。今後も少しずつですが、より働きやすい会社となるよう生産性の向上、働き方改革を進めていきたいと思います。
全社への浸透はまだまだ未達のように思いますが、ワークライフバランスを意識する社員が出てきたことや、有休取得や定時退社がしやすくなったという声も聞かれます。
また、新社屋を検討する際には、多様な働き方が出来るようなスペースを設けたいという社員もおり、少しずつですが意識は変わってきております。
新しい取組には中々なじめない社員もおりますが、「継続することで当たり前になる」ようにプロジェクトリーダーのもと新たな取組も検討していきたいと思います。
平成30年、女性課長も誕生しました。
働き方改革の一環としてのワークライフバランスですが、罰則があるわけではなく、意識している社員とそうでない社員の差があるように感じます。多くのセミナーで他社の取組事例をお聞きしてきましたが、どの企業も数年かけて取組んでおられるようです。中には「ワークライフバランスに取組7年でもまだ途中です」という企業もあり、焦らずに進めていくことも大切だと感じております。
平成30年は台風の被害の対応に全社を上げて追われる日々が続きました。そういった状況でもワ ークライフバランスへの取組を続けるために、プロジェクトチームでのミーティングを定期的に行いました。京都府女性活躍応援マネージャーにミーティングに参加いただき、今後も継続して社内で続けること、次年度以降に向け準備することなどを話し合いました。
生産性が上がり、全社員が幸福だと感じる事が出来る企業となるよう諦めずに継続していきたいと思います。
弊社代表も女性にできない仕事は無いと、女性の採用や活躍の場の提供には積極的に取組んでおります。 新たな取組は、一気には出来ない事を理解し、諦めることなく、押し付けることなく一歩ずつ前進していくしかないと思います。まずは最初の一歩を踏み出してください。一緒に頑張っていきましょう。