経済団体等と行政(京都府・京都市・京都労働局)が連携し、企業における女性活躍推進を支援しています。
企業の経営層、人事担当者、管理職の方々を対象に、京都企業の経営戦略として、女性の活躍推進に取り組み、働き方改革等を実践する企業の経営効果を共有し、かつ、自らの意思により働き又は働こうとする女性がその思いを叶え、その個性と能力を十分に発揮しながら職業生活で活躍することを考えるためのシンポジウムを開催しました。
開催日時 令和2年9月23日(水) 10:00~18:00(うち、シンポジウム時間は90分程度)
開催方法 動画のオンデマンド配信
参加人数 約100名
開会の辞 村上 圭子 副市長
第1部 基調講演 「企業戦略としての女性活躍推進・働き方改革」
講師:佐々木常夫氏(株式会社東レ経営研究所 元社長、株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表)
経営戦略としてのダイバーシティや女性活躍推進、働き方改革推進の必要性という経営の視点からだけでなく、定時内で成果をあげる仕事術、自身と職場のワークライフマネジメントやリーダーシップの在り方、コミュニケーションの重要性等、ご自身の経験を踏まえた実践的なお話しをしていただきました。
(1)私にとっての会社・仕事・家族(仕事と家庭の両立)
■長時間労働と非効率労働が仕事と家庭の両立を妨げる
■仕事の進め方の基本10ケ条、偏見を含めてのアドバイス
(2)働き方改革を実現する仕事術(タイムマネジメントはすべての基本)
■計画先行・戦略的仕事術:品質基準の設定(過剰品質の排除)、デッドライン(締め切りを決めて追い込む、部下力の強化(上司の注文を聞く)
■時間節約・効率的仕事術:プアなイノベーションより優れたイミテーション、長時間労働は「プロ意識」「想像力」「羞恥心」の欠如、仕事は発生したその場で片付けろ
■時間増大・広角的仕事術:パレートの法則(捨てる仕事を決めること)、出ない 会わない 読まない、上司との付き合い方は最重要課題、会議は最小限に ミーティングは頻繁に、隙間時間の活用
■働き方改革には決意と覚悟がいる、トップの強い意志と行動が会社を変える、働き方は生き方
(3)人と自分を活かすマネジメント
■自分なりの考え方を確立させる、優先順位を決めろ、仕事の効率化の両輪はコミュニケーションと信頼関係、自分流のリーダーの在り方を自然体で
(4)デジタル社会の到来とコロナ後の働き方
■働き方を大きく変える(テレワークの常態化)
■マネージャーの役割の変化:社員が生き生きと働くためのサポート、人材の確保・育成、縦割りからフラットでオープンな組織に、柔軟な働き方は女性活躍を推進する
(5)経営戦略としてのダイバーシティ・女性活躍推進
■企業経営に女性活躍が求められる背景(環境面・経営面への効果)、なぜ女性は活躍できないのか、女性活躍やダイバーシティによるイノベーションの実現
■これからの時代の経営とリーダーシップ:ビジネスは予測のゲーム(計画を立てることの重要性)、揺るがすことの出来ない事実を掴め、ゆるぎなき倫理、強い(良い)会社のやり方は一様ではない
参加者の方々からは、「女性活躍推進よりももっと高い視点(経営者・マネジメント)での講演で、とても参考になった」「長時間労働に対する考え方のうち“羞恥心の欠如”については刺さる言葉だった」「業務効率を上げる働き方が非常に参考になった」「働き方は生き方であり、決意を覚悟がいると言われ、ドキッとした」等の声をいただきました。
第2部 事業案内 京都府・京都労働局
(1)京都ウィメンズベース研修のご案内
女性管理職予備層向け研修、管理職・人事担当者向け研修
(2)令和2年度両立支援等助成金(女性活躍加速化コース)の説明
(3)女性活躍推進法の改正概要の説明