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女性活躍支援拠点 京都ウィメンズベース

行政(京都府・京都市・京都労働局)と経済団体等が連携し、企業における女性活躍推進を支援しています。

株式会社京都センチュリーホテル

女性活躍推進・ワークライフバランスの取組について

女性活躍推進の取組のきっかけ

松井美佐子執行役員にお聞きしました。変化のはじまりは2011年7月。京阪電気鉄道株式会社を経営母体とする京阪グループホテルに変わってから年々取り組みが進みました。やはり会社のトップの変化と経営方針の変化、従業員の満足度に対して会社の意識や姿勢が変わったのがきっかけだと思います。「ワークライフバランス」としては、昨年から長期休暇の取得推進が始まり、今年も昨年以上に長期休暇を取れるようにトップの社長本人が全社に声をかけてくれました。私も前職では一斉に休みを取る一般企業で、それが当たり前でした。でもホテルは365日無休で営業しています。社員が一斉に休むことはできないわけです。また、ホテルで働くスタッフは「ホスピタリティ」を大切に考えている、ということ。お客様に対してはもちろんですが、社内に対しても。それが結果として多少無理しても、という風土が昔はあったのではないでしょうか。今、まとまった休暇を取得することを、会社自体が(トップが自ら)発信して推奨してくれたことで、大きなうねりのように変化が起こってきています。残業削減についても同じです。

※2016年10月より合併のため、社名が「株式会社京都センチュリーホテル」より「京阪ホテルズ&リゾーツ株式会社」に変更。※松井さんの役職名は「京阪ホテルズ&リゾーツ株式会社 セールスマーケティング担当部長、京都センチュリーホテル企画部部長」になります。

京都センチュリーホテルの具体的な取組内容

女性の主任以上の昇進

5年前の経営母体の変化にともない、大きく推進されました。ただ単に女性の役職を上げるということではなく、給与や昇格・賞与「考課・評価」の制度を、いちからつくりなおしたところが、あってこそだと思います。各部署の各等級に対してすべて「必要とされる技能・マインド・成果」などを策定しました。プロジェクトメンバーを現場から招集して、皆の意見を反映させた制度が誕生したのです。

現在女性社員60名中、約20名が主任以上で活躍しています。(2016年9月現在)

長期休暇と残業削減

2年連続で長期休暇取得強化をすすめています。残業については意識変革と上司への申告など、面倒なことでも徹底することで今年大きな削減が見られています。ノー残業デーや残業申告シートなども活用しています。

面倒くさいシートを誕生させた部署

メンバーが普段面倒くさい!と思っていることを上司がヒアリングし、シートにまとめ、改善は上司が主となって行う部署もありました。結構、言い出した人がやらなくちゃいけない、と考えると言い出せないこともあると思いますが、これなら安心して困っていることを発信できる、というアイディア。面倒くさいというのは大概時間がかかり、非効率なものが多い。やらなくていいものは排除し、新しいやり方ができないかを考えた、というものです。

Yeahプロジェクト

スタッフ手づくりの活動。良いところを認め合うGood Jobカードの配布キャンペーンや、スタッフのモチベーションUPのための朝礼や夕礼のあり方、ミッション・ビジョン・バリューの浸透をどうやって取り組むかなど全部署の選抜メンバーで行っています。

松井執行役員ご自身のこれまでの道のり

私は12年間専業主婦でした。新卒でリクルートという会社で広告制作配属後、結婚後退職。別に専業を目指していたわけではなく一生仕事を続けたかったのですが、妊娠直後入院して1800度考えが変わりました。 いつか大好きな仕事に必ず戻るから、それまで子どもと一緒に地域でしかできない経験をたくさんしよう、と決めました。これはなんでしょう。本能みたいなもので! 地域で携わったことはまさしくに宝物で、母親サークルの立ち上げ責任者(マンモスマンションの8人に1人が参加)PTA会長、コーラスグループ、ソフトボールチームなど。今以上に睡眠時間もなく忙しく、充実は今と同じくらい!していました。検定や大学の通信教育などもその間に必死に取り組んでいました。まちがいなく復職することは決めていて、それも三男が小学生になったらと。子どもたちにもしょっちゅう言い聞かせました。

12年のブランクは激しいもので、WEBの世界やパソコンなどちんぷんかんぷん。でも仕事をできる喜びが大きく勝っていて、勉強すればそれは何とかなる!と。若い人たちに頭を下げて教えてもらいました。ただ、自分の経験はお金でも買えないし、時間をもらっただけでも培えない。地域での活動経験や子どもたちを連れながらの数々の苦労した喜びの経験は絶対に仕事にはもちろん、いつか誰かの役に立つと信じておそれず、仕事復帰は絶対できる、と変な確信がありました(笑)。

復職後はじめての営業職。リクルートに契約社員として再入社試験を受け、旅行関連の営業でした。どこまでもお客様目線で、まず強みを伸ばすことで弱みも克服する。広告制作の経験も役立ち、努力した分だけ販売が伸び、お客様の評価が伸びる喜びの実績がたくさん生まれていきました。まごころで関わることは、仕事でも何でも、地域や事業や世界に役に立つこと、無駄なものは何ひとつないと教えられた30代後半からの私の第2ステージです。
縁あってホテルの企画室で仕事をしていますが、ホテルは思い出が彩られる場所。一生の思い出になるくらいのドラマが生まれるところです。この事業に役に立てる喜びが大きいです。そして365日いつも人が集まる場所だからこそ、働く人も多様性があり女性の働き方もポジティブに変化に対応できる場所にもっと進化できると考えています。

「女性は欲張りでいい」と思っています。女性は身体の機能の変化が富むように、年代や経験の変化でたくさんのステージに立つことができます。しなやかに、欲張りに生きられる人種!「こうじゃなくてはダメ」なんて決めつけず、誰もがもつ「mother」の核の部分があるのですから、自分はどう役に立ちたいか、どうありたいか、どうなりたいか、何が嬉しいのか、…そんな愛をもったひとコマひとコマを送っていってほしいと思います。

京都センチュリーホテルの次のリーダーを担う女性たちの紹介

ロマンスコンシェルジュ(自部門の業務のエキスパートとしてももちろん)としてご活躍の皆様。それぞれ、キャプテン、マネージャーであり次世代を担う人材としてキラキラ活躍しています。

ホテルではプロポーズ、お誕生日、結婚記念日、還暦のお祝い、お顔合わせ、歓送迎会などなど・・・毎日、様々なシーンで皆さまにお使いいただき、ドラマが生まれています。
それは、皆さまにとっての大切な「一瞬、一瞬」。もしかすると、その方の一生で一番大きな感動の日と なるかもしれません。そんな時間を、更に素敵なお時間にしていただければ・・・という願いを込めて、京都センチュリーホテルでは「ロマンスコンシェルジュ」と名乗るスタッフがお待ちしております。

会社への貢献、自身のキャリアアップに向けてこれからの想い

ホテルの伝統、マナー、ホスピタリティを携えながら、「こんなことができる!」「こんな幸せなことができる!」という、概念が変革するほどの「感動が残る場所」を生み出せる一員として役に立ちたいです。そのためにも大事にしたいのは「足下を掘れ。そこに泉あり(ニーチェ)」

心をこめて一所懸命打ち込んだことだけは全部、自分に必要な幸せな縁になってつながっていく、と200代30代で身をもって学んだからです。キャリアアップはタイトルだけでもないし、人生の目的でもないけれど、前向きにチャレンジしていく中でとても大事ですね。
素晴らしい!と心底感じられる出会いが拓けます。どんな場所でも新しいステージに踏み出さないと、得られることは少ないと思っています。

松井美佐子執行役員より

今、とても女性躍進という言葉が多く聞かれますが、アレルギー反応を持つ人も多いのではないでしょうか。意味が間違って受け取られ、「女性だから」「女性こそ」が強調されすぎている気配も感じます。 男女(または全スタッフというほうが良いかもしれません)ともに参画できるプロジェクトや、意見をフラットに出せる場所。それが一番必要なのではないかな。。とも感じます。

女性にとって出産は特に仕事を左右させるタイミングになると思いますが、これからの時代は介護も岐路になっていくのだろうと思います。その時に、制度が整っていれば継続が叶うという単純なものではないでしょう。今回の弊社の残業削減や長期休暇取得は、制度だけでは動かなかったと思います。 やはりTOPが覚悟を持って必ず実行する!ということを何度も直接発信し、リーダーがそれを必要だと理解して実行する。ひとりでは動かないけれど、組織が機能したら本当に山は動くのだと思います。

株式会社京都センチュリーホテル

所在
〒600-8216
京都市下京区東塩小路町680
URL
http://www.kyoto-centuryhotel.co.jp/
創立
1928年3月3日
業種
ホテル(宿泊業)
従業員数
166名(男性106名・女性60名)[2016年9月現在]