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女性活躍支援拠点 京都ウィメンズベース

行政(京都府・京都市・京都労働局)と経済団体等が連携し、企業における女性活躍推進を支援しています。

増井株式会社

女性活躍推進・ワークライフバランスの取組について

女性活躍推進の取組のきっかけ

まずマクロ環境です。我国の女性就業率は2015年に64.6%まで上昇。リーマンショックなど景気要因もあり、近年弊社採用はどちらかと言えば「選ぶ」立場でした。しかし少子高齢化進むおり、一次卸売業というルートセールス営業という宿命で、主力商品は国内シェア60%越えるなどニッチな業界内では知られているものの一般への知名度は低く、一昨年ぐらいから採用への難易度が上昇してきました。また「3年3割」と言われるようにせっかく採用し、投資・育成しても中堅になりかける時期に(ステップアップ)転職する社員が出るなど若手社員の「定着」も問題となってきました。採用にあたって過去から感じられていたのが、女性が非常に優秀である事。「優秀」とは各企業によって違うのでしょうが、学業はもとより、人間性、取組姿勢、業務の正確性、迅速性など。但し、弊社業界の多くの領域が「男社会」が現状です。弊社自身が女性の活躍できる環境、土壌を創って行かなければならないという経営課題が浮き彫りなって来ました。その為には、「現状、何が問題で」、「何時までに」、「何をどうすべきか」議論、明確にし、実行、遂行すべしとなった次第です。

中村執行役員

具体的な取組

昨夏、「社内PT(プロジェクトチーム)」を新卒女性内定者、他事業部門社員、20~30代男女社員、グループ企業出向者、取締役営業部長など様々な部門から総勢10名のメンバーで発足。ファシリテーターとしてその道の専門家である大学教員を御呼びし10月から年末にかけて議論しました。 外部の講師、人材に御願いしたのは、やはり客観的に「現状認識」すべきですし、社内人材ですとどうしても「バイアス」がかかってしまう(ように見える)からです。結果、活発な議論となり正解(=盛会)だったと言えます。また講師には相当骨を折って戴いたのですが、PTメンバー+αの個人面談も行い、議論の素地造りの参考にして貰いました。時間も労力もかかりましたが非常に有効だったと言えます。女子社員の中には「私のキャリア形成」を現役学生の前で発表させて戴くという貴重な経験をした者もおります。

結果、女性活躍推進できる企業環境とは、即ち「会社の成長」に伴う組織増強(ポジション、ジョブローテーションできる組織体制、人材育成等)、そして遂行を許容できる「収益性」が必須であること。よって3年後の創業110周年にはグループ年商100億円を名実とも実現させる!との意思に統一されました。その為にまずは、「業務の見直し」を行い「見える化」しました。他の人材やシステム更改による代替、効率化は可能か等議論し、現状実現に向けシステムのバージョンUPなど導入に向けて業務を行っています。

女性社員に期待していること

社風の刷新。
即ち、更に自由闊達な社風。
既存概念の打破、斬新な発想、社内外に明るさをもたらすこと。
結果、個人、会社が成長し、取引先等ステークホルダー、地域社会に貢献する!

京都府の女性活躍推進研修(管理職向け)を受講された掛水さんにお聞きしました!

増井株式会社

掛水かおりさん

経理業務全般

入金売掛金管理、支払買掛管理、経費精算、資金繰り、決算作業等。

総務業務全般

営業外(不動産・飲食事業)等も含む。

2015年度の京都府女性活躍推進研修を受講して、ご自身の学びや気づき

2015年11月に開催されましたワークライフバランスマネージメントセミナーにて福井正樹様の講演を聴講させていただきました。なんとなく理解していたワークライフバランスですが、実際どうすれば業務の質を落とさず効率を上げることができるのか、どのようなスキルを身に付ければ良いのかといったことが明確に見えてきました。 一度しかない人生を幸せに、その幸せな人生の中に幸せな仕事があるということを常に意識して、仕事もプライベートも充実させたいと思いました。

その後、社内で役に立っていること

今まで目先の事からとりあえず処理していたこともありましたが、業務の要・不要を考えて無駄を省き、効率アップを図ることを考えるようになりました。タイムマネジメントを常に意識し、限られた時間をできるだけ有効に使うようになりました。それにより業務の幅も増え、特にM&Aで買収した子会社の業務など、携わっていなかった業務もこなせるようになりました。グループ会社とはいえ違う社風に戸惑うこともありましたが、通常業務において、特に時間的な余裕を持つ事により、実のある対応が出来ています。ワーク・ライフ・バランス実現の為、「業務の棚卸」を実行。「いつ・誰が・何に」時間を要しているのか、拘束されているのか等を炙り出しにし、見える化したことは社内、特に経営に対し大きな説得力がありました。

社内の女性活躍推進プロジェクトチームリーダーとしての想い

まだまだ女性が結婚や出産を気にせず働き続ける事ができる制度等の確立までは出来ていませんが、この会社なら安心して働き続けれられると思ってもらえるようにしていかないといけないと考えています。弊社で働く女性社員だけでなく、共働きをしている夫の立場の男性社員も育休等が取れるようにしていきたいと思っています。 女性活躍推進プロジェクトとはなっていますが男女問わず社員全員がモチベーションを高くもちつつ、個々のキャリアアップを目標に邁進できれば、自然と会社全体が良くなるのではないかと思っています。今後も更に議論して行きたいですし、まだまだある課題に対し、年度計画に落し込んで実行して行きたいです。

女性活躍推進プロジェクトとはなっていますが男女問わず社員全員がモチベーションを高くもちつつ、個々のキャリアアップを目標に邁進できれば、自然と会社全体が良くなるのではないかと思っています。今後も更に議論して行きたいですし、まだまだある課題に対し、年度計画に落し込んで実行して行きたいです。

中村様より

当初行ったブレスト(ブレーンストーミング)では、当テーマ推進でネックになるのは、なんと「中年(40代?)以上の男性社員意識」ではないかと鋭い指摘がありました。当事者?として、同世代の擁護?の為、反論しようとしたのですが、日々の行動、言動、結果を勘案しますと非常に耳が痛く十分に正当性?を主張出来ませんでした(笑)。よって経営はもとより、中間管理職の意識が大きなポイントになろうかと感じます。自戒を込めて(笑)。 また「女性」という側面のみならず、育児・介護やワークライフバランス等は、実は性別・世代を問わない課題であるということが認識できました。特に介護は40代後半以上の就労者にとって今後増加して行く大きな問題でしょう。家庭事情によっては全世代が関わってくる事もあると思います。

これらの課題解決には会社の安定・成長が不可欠です。企業経営が安定しなければ社員も処遇を含めた様々な意味で安定しないからです。よって当テーマを取り組むことが企業自身の発展をもたらす事は間違いないでしょう。一朝一夕では不可能です。ともすればカルチャーを変える程の覚悟が必要です。その為には経営、全社員(職員)が一丸となることが肝要と感じます。我社の場合、社是「和を以て貴しと為し、同気相求むる」これは、同じ志の人々が”和”を以って貴しと為し、偉業を達成するという主旨。今までの100年を踏まえ、これからの100年の構築、まさに創業者精神を問われているといえます。

幸い京都府においては知事を筆頭に積極的な取り組みがなされ、様々な側面から支援がなされています。ノウハウが無くとも、知識・経験豊富な専門家が、その意義、フレーム創り、推進などキックオフの手法まで支援して戴けます。是非、京都府内の事業者様は活用されることを推奨いたします。「女性活躍推進」する事が社員、会社をはじめ地域社会への発展にも繋がるのです。

増井ビル

増井ビル上階から見た東山・比叡山の景色

増井株式会社

所在
〒604-0903
京都市中京区河原町通夷川上る指物町328 増井ビル
URL
http://www.masuitrading.co.jp/
創立
1909年(明治42年)
業種
繊維原料卸売業・不動産賃貸業・飲食業
従業員数
70名(単体パートアルバイト込)