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女性活躍支援拠点 京都ウィメンズベース

行政(京都府・京都市・京都労働局)と経済団体等が連携し、企業における女性活躍推進を支援しています。

テンプスタッフ株式会社

女性活躍推進・ワークライフバランスの取組について

女性活躍推進の取組のきっかけ

弊社は、1973年に事務職の人材派遣会社として創業しました。現在は事務職の派遣だけでなく、研究開発、IT、販売など、専門職種の派遣事業、アウトソーシング事業など多岐に渡る人材サービス事業を展開しています。従業員は女性が7割、男性が3割ほどの構成です。女性比率の高い人員構成ですので、ライフイベントに応じた多様な働き方を検討・実行してゆくことは、当然必要となっていました。昨年、定時・時短で働くメンバーのみで構成する、ダイバーシティ第2事業部を首都圏で発足し(後ほど詳しくご紹介します)、今期2年目を迎えています。私が担当している、研究開発事業本部(理化学系研究職の派遣部門)でも近年は結婚・出産後も就業を希望するメンバーが増えてきたこともワークライフバランスに取り組むきっかけとなりました。

研究開発事業本部、中部・西日本営業部、部長・吉田智寿様にお聞きしました!

具体的な取組

研究開発事業本部でも多くの女性社員が活躍しています。育児休業の取得率も高く、復帰の時は時短希望となっています。正直に申し上げますと、こんなに時短メンバーを抱えて大丈夫か・・・と最初は思いました。

しかし、今は組織の責任者として彼女たちの希望を受け入れ、適材適所で活躍してもらうことが業績向上につながると考えています。というのも、弊社に登録し働いてくださっている派遣スタッフの方々の大半が女性です。人材業界のリーディングカンパニーとして弊社が率先し、個人のライフステージや価値観にあわせて、働く場所や雇用形態など多様な働き方の実現に取り組まなければならないと認識していました。にもかかわらず、社員が柔軟性のある働き方ができず、輝いていないとしたら派遣スタッフの方々や企業の方々に対して説得力がありません。

まずは私たち自身がワークライフバランスに取り組むことで、テンプスタッフを通じて働いてみたい、テンプスタッフに人材活用の相談をしたいと思っていただけると確信しています。

具体的には以下の取組を行っています。

時短営業職:社内勤務職より予定の調整がつきやすい営業職への導入を実施

時短勤務者=社内勤務というのが従来のイメージだと思います。しかし、営業職のほうがよりフレキシブルに予定を組めます。取引先と自宅への直行・直帰や外出中での事務処理ができるように iPad の貸与等のIT活用等、残業しなくても仕事ができる体制を構築しています。今期、大阪の主要エリアで最も業績を上げてくれたのは時短営業の女性社員でした。

リーダー勉強会の開催

次世代の管理職育成のため、事業戦略の立案やコミュニケーション等の勉強会を部内の選抜メンバーで実施しています。管理職となると女性にはハードルが高いと感じるかもしれませんが、性別、勤務時間に関係なく参加してもらっています。

女性社員に期待していること

自主性・自律性を持つことを期待しています。たとえば、女性社員にリーダーシップを発揮してほしいというと、できないとあきらめてしまう人も少なくありません。しかし、普段の仕事ぶりをみると計画性をもち必要に応じ、見極め、自らの意思で決定・推進しています。
できる範囲からで構わないので、指示を仰ぐ姿勢から自ら決めて、権限移譲を求めていくということを実行してほしい。男女問わず管理職を目指してほしいと思っています。

京都府女性活躍研修を受講された三谷さんにお聞きしました!

テンプスタッフ株式会社

三谷さん

主なお仕事

大学や研究所を対象に、学会参加や研修を通じて、研究開発や細胞培養など理系専門職の人材派遣や受託の認知拡大に取り組んでいます。

2015年度の京都女性リーダーズプロジェクトを参加されて、ご自身の学びや気づき

管理職として育休、復帰することが決まっていたのですが、復帰後も家庭と両立しながらやっていけるのかと不安に感じていました。そんなときにこのプロジェクトをご紹介頂き参加を決めました。

参加にあたっては、自分自身の棚卸しと復帰した状態を少しでもイメージできるようになればと思っていたことを覚えています。カリキュラムは毎回凝縮された内容で、頭で考えるだけでないプログラムもご用意いただいていました。特にチームビルディングやコミュニケーションは自分のクセや課題を知ることができました。

最終回のプレゼンテーションでは、自分の課題の棚卸と決意表明ができ、大変有意義でした。この回には上司の吉田も参加してくれたので、復帰前に目標や課題を共通認識できたのは本当によかったです。

その後、社内で役に立っていること

復帰して、がむしゃらなまま1年が過ぎました。少し周りを見る余裕がでてきた時に、社内で働き方や今後のキ ャリアで悩んでいる女性が多いことに気がつきました。そこで、部署やグループ会社の垣根を超えて集まれば、事例や考え方も共有できてよいのではないかと思い、プロジェクトを立ち上げました。

グループの中核会社である人材派遣のテンプスタッフと人材紹介・広告のインテリジェンスの関西メンバーを中心に約30人が集まりました。会社や事業部を超えたチームを5つ作り、私たちが仕事を通じて活躍躍進するにはどのような施策があったらよいかをテーマに、各チームで議論しました。あわせて、毎回各部門のトップにファシリテーターとして加わってもらい、直接コミュニケーションをとれる場を設けました。

最終回は社長も参加する中で各チームの施策を発表し、その中の1つである、20代の女性管理職候補を増やすプロジェクトは来期も継続して進めることが決まりました。このプロジェクトで学んだこと、感じたことが原動力となったからこそ、このような取り組みに挑戦できたのだと思っています。

会社への貢献、自身のキャリアアップに向けてこれからの想い

今年度は新規立ち上げ部門を任せて頂いていますが、まだまだ道半ばです。会社からは、様々な場面でチャンスをもらってきたので、今の仕事でしっかり還元することを地道にやっていきたいです。

限られた時間の中で取捨選択がうまくいかず落ち込むこともあります。また、年々考えが固定化してきているようにも感じます。今後は《柔軟さ》を意識し、少しずつ自分のできることを広げ、成長し、はたらくよろこびを感じ続けたいと思います。そんな中でキャリアがついてきたらとてもうれしいです!

吉田部長が冒頭に触れておられました、定時・時短で働くメンバーのみで構成されているダイバーシティ第2事業部のご紹介です。

テンプスタッフ株式会社ダイバーシティー第2事業部部長

安岡忍さん

ダイバーシティ第2事業部の発足の経緯と組織について

「ダイバーシティ第2事業部」は、短時間勤務や定時勤務など、時間に制約を持ちながら働く営業担当者のみで構成された部隊です。2015年に、時間に制約を持ちながら働く社員を始めとした多様な人材が働きやすく、能力を発揮しながら活躍できる環境づくりを目的として「ダイバーシティ営業部」を発足しました。

時間的制約があると業務の遂行が難しいとされてきた、「営業」職から本取り組みを展開することで、全社のあらゆる職種において、時間的制約のある社員でも働きやすく、活躍できる環境づくりに向けたノウハウ蓄積を目指しています。 これまで、私たちならではの体制整備を図ることで、全員が残業を一切できない環境下で、就業時間が短くとも企業や個人に向けた質の高いサービス提供をできる組織づくりに挑戦してまいりました。

立ち上げの際、自社の現実(大きく言うと日本の現実)を知る中で、オフィスマネージャーとして登用した、当時3名のママ社員が「本当はもっと働きたい」「役に立ちたい」という強い思いを持っていることを改めて知りました。 そんな中、「どんな環境にいても一生懸命に、仕事に取り組む人が活躍できる場をつくりたい。」「時短勤務であっても、管理職として活躍できるオフィスをつくりたい」という強い思いで現職についています。

現在の課題や今後について

大きな取組としては

  • 在宅・サテライトオフィスのトライアルを実施(対象:自営業部から拡大し、現在は 200 名弱で運用中)
  • 日中の外線電話をすべてアウトソーシングし、自社では受けない仕組みをスタートしています。

小さな取り組みとしては、

  • やめる業務を見つけてやめる

基本的にはこれしかやっていません。
シンプルなことですが、これが一番苦労しました。「これまで『当たり前』にしていた業務(手順)をやめる」ということを定着させるためには、徹底した見直しと管理が必要になります。 課題は、現在、一通りの業務の見直しが終わり、業務への慣れが発生していること。
また、取り組んだ業務改善を社内の他部門へ共有しきれず、全社への貢献に至っていないことです。

来年は、ダイバーシティ第2事業部は新たに3オフィス増えることになりました。今後は「職住接近」を一つのテーマに、事務職以外の職種にも対応できる体制構築と、企業のお客様が今まで「週5×フルタイム」で行っていた業務を「少ない日数や時間」にリプレイスする提案をしていくことで「職住接近」での雇用創出を推進してまいります。

皆様へのメッセージ・研究開発事業本部 中部・西日本営業部 吉田部長より

今後、労働力人口が減少することを考えると、女性の活躍がなければ自社の発展、市場からの期待に応えることはできないと、企業のお客様からもお話を伺います。そのような取り組みを様々な企業で取り組んでいける社会になるために、皆様とともに弊社もさらに仕組みや風土を醸成して参ります。

皆様へのメッセージ・ダイバーシティー第2事業部 安岡部長より

取り組みは各社によって異なると思いますが、「始めたことを継続する」ことが大切です。
「絶対に途中でやめない!」という『強い意志と覚悟』を持ち続け、共に推進してまいりましょう!

皆様へのメッセージ・研究開発事業本部 大学営業推進室 三谷様より

管理職を子育て期にできるのか、悩んだ時期もありましたが、周りの支えもあり何とかできています。不確定要素が多く、明確な目標が立てづらい時期は、向かう方向は腹をくくってきめつつも、あとは日常業務をしっかりとやって、目標を忘れず、あとはタイミングを待ってもいいのかもしれません。

そうすることで、自分が考えていた選択肢が思いがけずやってくることもあるなと、感じています。肩の力を抜くぐらいがちょうどいいのかもしれません。

テンプスタッフ株式会社

所在
〒600-8688
京都府京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町20四条烏丸FTスクエア4F
URL
https://www.tempstaff.co.jp/
創立
1973年(昭和48年) 5月
業種
労働者派遣事業、有料職業紹介事業、保育事業
従業員数
37,943名(テンプホールディングス(株)連結・2016年3月31日現在)